スターリンク、AI、量子コンピューター、核融合など世の中的に未来のテクノロジーで噂されているものではなく、今回はほとんど誰も言っていない、3つのテクノロジーについて紹介したいと思います。
それらはそれぞれ
①エネルギーのイノベーション
②医療のイノベーション
③生命のイノベーション
に関わるものになります。
□シュタイナーの未来予想
具体的な中身に入る前に、これらのイノベーションの話は、19世紀末のドイツ・オーストリアの哲学者、ルドルフ・シュタイナーの話が元になります。
ですから、今回は彼の話の紹介になります。
・シュタイナー建築(サグラダ・ファミリアの元ネタとして有名)
・バイオダイナミック農法(ヨーロッパではワインなど、ビオディナミが既に定着)
他にも医療、芸術、科学、哲学とあらゆる分野を網羅しており、中世ルネサンスのレオナルド・ダ・ヴィンチのような多方面に才能を活用した人でもあります。
そのシュタイナーは生前、いくつかの未来に関する予想、予言を残しています。
例えば、共産主義が崩壊することを予言していました。
シュタイナーの話はまだ現代的には未解明のものが多いです。
実際はまだ現代人が彼の理論についていけてないだけではないか、と思わせる未来的なものがある可能性があります。
今回はそんなシュタイナーが、未来のテクノロジーに関して言及していたものを抜粋・編集して紹介しております。
□エネルギーのイノベーション
「未来では電気の力によらず、人が機械を直接動かせるようになる」
具体的には映画スター・ウォーズのような、ヨーダがフォースでモノを動かすイメージを勝手に想像しています。
そのこと指しを「振動学」あるいは「エーテル」という翻訳もありますが、人間の持つ解明されていない力を用いるという意味では、東洋では気功などの概念にも近いかもしれません。
そして実用化には至りませんでしたが、実際19世紀にアメリカのキーリーという科学者がその装置を発明したとされています(基本的には似非科学とされています)
https://en.wikipedia.org/wiki/John_Ernst_Worrell_Keely
シュタイナーによると、このテクノロジーで英語圏の労働の10分の9、つまりほとんどの労働がこの新しい機械、エネルギーによって賄えることが書かれています。
そして、この機械は道徳心の高い人間しか使えないものになるそうです。
人の心に左右される装置というのも、人間の未知の部分の解明ありきの発明であることを想起させます。
なぜこのテクノロジーが英語圏から広まるのか、というのもそうした資質はDNA、生まれ持ったものに左右されるようで、英語圏でそのような人物が次々に生まれてくるから、英語圏で広まる、ということだそうです。
いま、ドイツが深刻な電力不足なので、もしかしたら今回この話が持ち上がるのかもしれません。
□医療のイノベーション
まず、現在の西洋医学における投薬的な治療は必要なくなる可能性が示唆されています。
また、同時にシュタイナーは医療倫理の荒廃も予言しており、いまの時代を生きる人々にとっては、まさにその現場を今目撃していると言えるでしょう。
実際、人体、病理、食、栄養といった人間のミクロな領域は全く解明されていません。
(これらは科学者の間では当たり前の事実ですが、一般の人は「科学的な根拠」という言葉に、絶対的な信頼性を置きすぎています。)
今後、いよいよちゃんと人体のメカニズムに関して、解明されていくのかもしれません
そして、シュタイナーの示唆する未来の医療とは、より心理学的、精神的な治療になるようです。具体的な方法も多く提示されていますが、一つには音楽で治療する方法などもあります。
元々東洋医学の世界においては、病気は神経、脳からきていると考えられており、また「病は気から」という諺もあるくらいなので、日本人にとってはむしろ当たり前で、馴染みやすいものかもしれません。
医療に関しては、中央、ユーラシア大陸の方で発達する模様です。
また、これら二つのテクノロジーに共通するのは、気に近い概念なので、個人的な仮説の一つとして、気の仕組みがある程度科学的に解明されるのではないかと考えています。
□生命のイノベーション
最後に紹介する生命に関するテクノロジーは、何らかのイノベーションにより、生命の誕生、受胎の時期などをコントロールできるようになるようです。
また、それがバイオテクノロジーでもたらされるというよりは、これも民族的な性質、生まれ持ったものからくるようで、しかも東洋から生まれるということが示唆されています。
最後のテクノロジーに関しては、更によくわからないところが多いので、簡単な紹介にとどめておきます。
三つの中で最も謎ですが、東洋で革新が生まれるのが確かなのであれば、今後日本においてより具体的なものが見えてくるのではないかと思います。
そして三つに共通するのは、いずれも「人間に関する新発見、革新がある」ということでしょう。それが物理からあるいはバイオから来るのかはわかりませんが、AIや量子コンピューターというものとは異なりそうです。
□予言とは何か
ここで、シュタイナーの言った未来予測、あるいは予言というものの性質について補足を加えたいと思います。
シュタイナーが言うには、予言とは、未来の事実が当てることの方に本質はないそうです。
ではどこに本質があるかといえば、予言が、「その人の意思を燃え上がらせる」ものを与えることにこそあるそうです。
ですから、今回の記事の予測、予言に関しても、このような話がある、ということで何らかのインスピレーションをもたらす可能性があるので、紹介しようと思った次第です。
□シュタイナーに関する補足
シュタイナーという人物の補足として、シュタイナーはアリストテレス、デカルト、カント、ヘーゲル、といった西洋の哲学者をよく研究し、そして特にゲーテを研究していました。
シュタイナー全集やいくつかの著作を読めばわかるのですが、シュタイナーという人物は徹底した思考の人であるように思います。
よくシュタイナーといえばオカルトの方のイメージを持ってくる人もいますが、シュタイナーはオカルトの世界こそ数学的だとまで言っています。
ですからシュタイナーの言っていることを理解しようと思うときは、彼自身が思考に思考を重ねてその結論に辿り着いたはずだ、という仮説を持って臨むことが肝心であるように思います。
シュタイナーの言うことは、とても珍しく面白いものが多いです。
例えば、エーテルなど、日本では漫画アニメで聞くような話をします。
ですが、シュタイナーの思考の末に辿り着いた結論を、表象的な理解、すなわち、「シュタイナーが言っていたから」、という次元にとどめていては、その知識は生きたものにはなりません。自身で考え、理解した知識ではないからです。
むしろ、そうした理解のないまま、シュタイナーの言うことを右から左に流すことで、シュタイナー自身の捉え方に大きな誤解が生じている、と言っても過言ではありません。
これはシュタイナーに限った話ではなく、神秘、オカルト、あるいは科学や哲学といった領域において、人が言っていることをそのまま受け取るのではなく、思考の渦に晒してあげることが良いのだと思います。
今回の3大テクノロジーも一見すると訳のわからないものばかりだと思います。
ですが、なぜこのようなことが言えるのか?という疑問、思考から入ることで、真にシュタイナーの言うことを理解できる人も現れるかもしれません。
シュタイナーはそう遠くない未来に、科学技術、テクノロジーが限界に達し、崩壊することも予言しています。
個人的にこの話は感覚的に納得できます。我々の日常をみるとそう思えます。
例えば、地球の反対側の人間と話し、パソコンで映画まで見られるような時代になっています。これはものすごいことだと思います。
しかし一方で、人の悩みやストレスは絶えません。
また日本ではそこまでテクノロジーが発達しても、いまだにデジタルにできることをアナログのままであったりします。
他にも、食糧危機を言いながら大量食料廃棄もあれば、金持ちの数が増えても貧困の問題は解決できていません。
ここに大きなテクノロジーと人間社会の実際との間にギャップが感じられます。
飛行機を飛ばせるのに、機嫌の悪い上司の問題はお手上げといった状況は、冷静に考えると、何かに途轍もないギャップがあるように思います。
これは
・何でもテクノロジーが良い、デジタル化すれば良いということではない
など複数の要因があると思います。
内面世界のイノベーションでも述べましたが、
https://itseiji.hatenablog.com/entry/2022/02/18/192520
これからは、未来はテクノロジーの発展とともにあるのではなく、
未来は人の成長と人間の理解と共に歩んでいくのではないでしょうか
例えるなら最新型のiPhoneにwindows94を搭載しているのが現代で、ここから少しずつOSが改善されていく、そのような時代になるのではないでしょうか。