IT人の政治リテラシー向上を目指して

元政治家秘書、現IT起業家が主にIT起業家、エンジニア、デザイナーなどIT業界人の政治リテラシー向上を目指して、日々のニュースや政治トピックについて言及。たまに起業ネタや映画、アニメネタなども。ちょっぴり認識力が上がるブログ。

ワクチンと美容クリーム

今話題の無印良品の「リンクルケアクリームマスク」を使ってみた

 

実は最初の感想は、「乾燥が治らない」「効かない」だった。

Amazonレビューなら2.0点を付けるような話かもしれない。

 

でも使い続けていくと、肌質がだいぶ良くなってきた。

これはなんでだろう?とふと考えると、乾燥していた時期に

コーヒー勉強会とお茶会があったことを思い出した。

 

1日に、コーヒー8杯、お茶8杯みたいな飲み方をしていた。

お茶はわからないが、コーヒーは脱水するので、乾燥したのはコーヒーの飲み過ぎが原因ではないかと、気づいた。

 

ここでタイトルの「ワクチンと美容クリーム」について

健康や美容に関することは、関係性が一見するとわかりづらい、ということだ。

 

リンクルクリームは、本当は効いていたのに、コーヒーが原因で脱水していた。

危うくゲームならクソゲー扱いしてしまうところだった。

でも本当は、クリームではなく、単に最近水を飲むようにしていることが、肌に効いているのかもしれない。

 

健康や美容は食事、睡眠、ストレスなど様々な要因が絡み合うので

例えば、全く同じ時間に寝て、全く同じ食べ物を食べて、全く同じ仕事をしないと、何が理由で良くなったか、明確にわかりづらい。

 

ワクチンの副作用をぼやかすことができるのも、人によって症状が異なるのも、こうした理屈によるのだろう。

 

そしてこれはワクチンと美容クリーム以外にも当然当てはまる。

 

例えば、デートなんかもそう。酔った勢いとはよく言ったもので、お店の雰囲気、食事やお酒が美味しいから気分が良くなっているのを、相手が好きと勘違いする。そしてあとであれ?ってなる。

相手を喜ばせることは大事だが、見方を変えるとマインドコントロールのようなテクニックを使っているようにも見える。

 

レストランの評価もそう。食べログのレビューで評価が割れるのは、一つは美味しいと感じる「美味しさ」に個々のバラつきがあるが、食べた人のその時のコンディションにも左右される。

例えば、お店で酷い扱いを受けたり、嫌な客がいたら、例え味が良くても、評価は自然と下げてしまうだろう。

 

反対に自分の中で評価がある程度一定なのは、例えば読書などが挙げられる。

本を読んで楽しかったかどうかは、同じ本を読んで毎回変化するようなこともないし、よほど鈍感でなければ、この本が楽しいかどうかわからないなんてことはない。

 

これは読書は「本を読む」という「行為」に対して「面白いか否か」という関係が直接繋がっていて、かつ他の要因に左右されず、自分にとってわかりやすいからである。

 

ちょっとだけ数学っぽい話をすると、方程式で表すとこんなイメージである

Y=X

(本の面白さ)=(読んだ時の感じた面白さ)

 

これに対して美容は

Y=X

(お肌に良い効果)=(美容クリームを塗ったから)

とするには

お肌に対して影響を与える他の要素を一定にする必要がある。

すなわち

Y=X+aS+bT+cU+V

(お肌への効果)=(美容クリーム+ストレス+食生活+睡眠+ etc)

のうち、X以外の要素を無視できるようにしないといけない。(つまり難しい)

 

これは言い換えると、物事の因果関係を突き詰めるときに、パラメーターが多く判定しづらいものと、パラメーターが少なく判定しやすいものがある、ということである。

 

他にも、殴られたから痛いとかも、判明しやすいパラメーターである。

 

(パラメーターが多い群)

・美容、健康に関すること

・恋愛

・ファッション

・政治の評価

 

(中程度のカテゴリー)

・食事のレビュー

・旅行のレビュー

 

(パラメーターが少ない群)

・ダイエット

・殴られて痛い

・本を読んで楽しい

・映画やアニメを見て楽しい

・ディズニーランドに行って楽しい

・お酒を飲むと酔っ払う

 

映画やアニメは人によって、面白いと感じるものが違うだろうが、その個体差は今回のテーマではないので無視するとする。

 

また本や映画は、見たタイミング、つまり子供の時には楽しかったけど、大人になってからはつまらない、など時系列の変化はあり得る可能性はある。

 

またダイエットのように一見するとパラメーターが多そうに見えるが、実はシンプル(食べなければとりあえず痩せる)なものなど、バイアスによってパラメーターの誤解をしやすい場合もある。他にも例えば、美容に関しては高額な美容品さえ使っていれば、というのは誤解である。

 

ワクチンは最も変数の多いカテゴリーに属する、つまり、ワクチンを仮に打ったとしても

・激しい運動をする、もしくは全く運動しない

・酒を大量に飲む、暴飲暴食をする

・日常的にストレス過多、睡眠不足

このような状態であった場合、仮にワクチンが効いたとしても、他の病気にかかる可能性は大である。

 

健康、ヘルスケアはこのように項目が多いため、だから特効薬というものが難しい世界だ。ワクチンが良いか悪いかも大事だが、それ以前に自身の健康、ヘルスケアに対する価値観はどうなっているか、そこから見直すこと、そのためには大まかに何のパラメーターが関連しているか、把握することは大切ではないだろうか。(コロナや病気でいえば免疫のパラメーターが何か)

 

どんなに流行りの美容クリームを塗りたくっても、コーヒーを1日に8杯も飲んでいたら、お肌は乾燥するのである。