人間は高いもの程価値がある、と勘違いしがちです。
ですが、よく考えてみると人にとって本質的に価値があるもの程高く、実態のないものが高かったりします。
まず生きていくのに絶対的に必要なものを上げます。
空気 無料
水 日本ではほぼ無料
食べ物 安い
次に必要と思われるもの
衣服 ブランドものでなければ安い
住居 都市は高いが地方ではそうでもない
冷暖房費 寒いエリアは暖房費はややかさむ
今度は逆に値段の高いものからあげていきます
会社 数百億、数千億で株が取引される
土地 買おうと思えば数百億単位でも(ただし土地の権利)
高級マンション 5000万円〜
スポーツカー 2000万円〜
(以前お金があったら何が買えるかまとめたもののも参照)
http://itseiji.hatenablog.com/entry/2015/02/11/231423
会社は土地はビジネスやライフスタイルで取得する用はあるかもしれませんが、生きていくのに必要なライフラインではないです。
高級マンションやスポーツカーにも同じことが言えます。
これは言い換えると
本質的に人にとって必要なものはお金では買えない
生きることに絶対に必要でないほど高い
ともいえます。
もっとわかりやすく言えば命そのものはお金で買えません。
あるいは友情や愛情もお金で買えるという人もいるでしょうが、それはお金で買える愛情と友情と、お金では買えない愛情と友情があるに過ぎません。
他にも例えば医療も人の命に関わることですから、日本の場合は国民皆保険制度まあり、低く抑えられるような仕組みになっています。
電気やガス、鉄道などの交通インフラも誰もが使えるように安くなっています。
反対に、ブランド品やデザインのあるものは高値が付きます。
これは言い換えると、サービスや信用、感情、美しいものといったものには、人は絶対的に必要でなくても、それ以上にお金を払うということです。
どう考えても必要性の高い水や空気よりも、iPhoneの方は圧倒的に値段が高いですが、あまりそこは人は気にしない、ということです。
そしてサービスに対する付加価値は主観で決まっています。
http://itseiji.hatenablog.com/entry/2015/05/12/182322
主観ということは言い換えると、例えば高級ホテルや高級レストランが、普通の何倍の値段だったとして、そのホテルの部屋が比例して何倍も広いわけでも、味も何倍も美味しいというわけでなくても構わない、ということです。
フェラーリが普通の車の値段の倍しても、スピードやサイズが倍になるわけではないのと同じです。買い手が納得してればなんでもいいのです。
まとめると人間の性質で見ると、モノの値段、プライシングには以下の性質があります。
・本質的に人に重要なものほど安い
・最も高いものほど実態がない(権利が取引されるだけ)
・お金に余裕がある時は、感情的に快適なものにお金を払う
言い方を変えると
・いくらお金持ちになっても買えるのは、実態のないものだけ
・感情に快と感じるものにお金を払うのであれば、それより不快な思いをしてお金を稼いで、サービスにお金を払う場合は、完全に自己矛盾している。
・本当に大切なものはお金では買えない