告示があり、既に前半戦はスタートしたが、正直見所に欠ける。
10都市の知事選に関しては、現職に新人が挑むという構図で、現職が圧倒的に強いというケースばかりだからである。候補者2人、内1人が現職、もう片方が共産推薦という区も少なくはない。
今の日本の政治の仕組み上、国政で一国会議員をやるより、大きな都市の知事をやった方が、よほど色々なことができる。もっと多くの人材が知事選に出た方が面白いのではないか。
原発県の争点は殆ど原発問題だろう。残念ながら一市民目線では、争点らしいものは他には殆ど見当たらない。これは国政にも同じことが言えるのだが、そもそも地方再生や、地域の暮らしを豊かに、といったスローガンを掲げる候補者は馬鹿げている。
政治家にとってそれは当たり前の義務であり、わざわざ街頭で主張するようなことではない。政府の子供を育て易い国作りなども、原則当たり前の政策であって、やらない方がどうかしている。(意図的に人口を減らしたいのなら別だが)
また、議員定数削減の議論も馬鹿げている。多いか少ないかは都市の人工や抱える業務によりけりで、ただ減らせば良い、というような主張は有権者を馬鹿にしている。供託金も同様である。
話しをいったん原発に戻すが、原発反対派が仮に今回の選挙で勝っても、自民は原発を強引に再稼働するのではないだろうか。先日の菅官房長官の沖縄へのコメントを見ているとそういう雰囲気が漂っている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150404-00000002-asahi-pol
都市部に限定されるが、やや見所になり得るのは、山本太郎グループがそこそこの人数の候補者を立ててきているところか。
小沢一郎と組んで初の選挙で、ここで勝ってくると、次回の都知事選挙などに影響を及ぼす可能性がある。
後は、大阪都構想を掲げる大阪での維新の動静だが、どうも市民と橋下代表とでは温度差があるのが否めない。都構想は一部の人間が儲かるだけだ、という市民の間である指摘を説得しきれていないのだろう。
だが、大阪における選挙の注目度は、他の選挙区とは一線を隠すだろう。維新もここで勝つなら、安定的な政党になるかもしれない。