読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

IT人の政治リテラシー向上を目指して

元政治家秘書、現IT起業家が主にIT起業家、エンジニア、デザイナーなどIT業界人の政治リテラシー向上を目指して、日々のニュースや政治トピックについて言及。たまに起業ネタや映画ネタなども。5分で読める1,000文字、10分2,000字を目標。

大阪都構想について

大阪都構想の本質的な問題は、大阪都にすることで、現在よりもどれだけ大阪が良くなるか示せなかった事にある。やってもやらなくてもそれほど変わらないのであれば、面倒だからやらない方がいいよね、というのが今回の民意の結論だと私は見ている。

 

ただこれは当たり前の話しである。府から都に変えた位で大阪経済圏が倍になって、所得が倍になるような話しであれば、全ての県が同じことをしようとするだろう。

 

つまり、大阪都構想で橋下代表が表現すべきところは、大阪がどれほど具体的に良くなるかではなかった。そんなものは語れば語る程つまらないものになるだけだ。

 

今の東京を見るがいい!何と腐敗し堕落し切ったことか!日本を変えるのは大阪の力しかない!位、夢に満ちた理想的な事を掲げるべきであったのだ。

 

ただ、ただの理想論を掲げるだけの姿勢に国民は民主党で辟易している。従って、そこに対しては現実的かつ具体的なビジョンを語らねばならない。

 

橋下が具体的に語るべきは地方再生による日本再生であった。そのため第一歩としての大阪都構想である、という大義を説明できなかった。というよりもそもそも彼自身はモラルに問題があり過ぎて大義を掲げることに最早説得力を失っていた。

 

つまり、維新は橋下を代表に据えなければ今の組織を維持できない、という現実と橋下であるが故にこれ以上いけない、という二つの矛盾した事実に直面していたのである。これは会社経営とも非常によく似た話しであり、企業で言えば結果的に優秀な後継者を連れて来られなかったことが最大の原因である。

 

橋下は夢である都構想に執着したが、実際それは橋下がやるべき仕事ではなかった。それに気づくべきだった。都構想が敗れたら辞めますではなく、都構想実現のために辞めておくべきだった。

 

ということは、逆に言えば、次の機会は大いにある。今国民が求めている政治家像は極めて明確だ。とてつもなくモラルの高い人物だ。国民の側はそうではないのに、なんと厚顔無恥な要求だ、とは思うが、それが現実だ。

 

地方から非常にモラルの高いリーダーが生まれ、その人物が地方再生と日本再生を主張した時、日本は変わる。それは繰り返し主張してきたことではあるが。

 

では何故その人物が見当たらないかと言えば、私は既に政界にいると思う。国民の側がその存在に気づいていないだけなのだと思う。

 

なぜ気づかないかと言えば、国民の価値観の方がまだ追いついていないからだ。とにかく金、金、利権。モラルや人間性で飯が食えるか!

 

それが大半の国民の無意識の意見だろう。

 

政治家とは国民の水準レベルしか出てこないのが原則である。モラルが低い集団はモラルの低い人物を代表に据える。企業と同じだ。そうしないと居心地が悪いからだ。

 

だが、少なからずモラルの高い人物が政界にいる、ということは少数派ながら、良心的な日本人、モラルの高い日本人も存在する、というわけだ。

 

後はこうしたモラルの高い集団が、現実的に経済力を確保しつつ、どう文化圏を拡げていくか、それが現在の日本が直面している最先端の政治課題だろう。