IT人の政治リテラシー向上を目指して

元政治家秘書、現IT起業家が主にIT起業家、エンジニア、デザイナーなどIT業界人の政治リテラシー向上を目指して、日々のニュースや政治トピックについて言及。たまに起業ネタや映画、アニメネタなども。ちょっぴり認識力が上がるブログ。

初めに、なぜ『IT人のための政治』ブログか

 

''From the very beginning, the Word was with God"

-The Gospel Accoring to John1-2

 

秘書の仕事をしていた折りに、あるベテランの元総理秘書官と仕事をする機会があった。その人は選挙歴50年以上で衆議院参議院・地方議会全てに経験があった。

 

(ちなみにこの3つの選挙は微妙にルールが違う。特に地方選挙と国政選挙、いわゆる衆議院参議院は地方選挙とはそれなりに隔たりがあるため、地方選挙だけの経験だとやや国政選挙をやるには難易度が高かったりする。)

 

だが、その方はFacebookTwitterなど全く分かっていなかった。もちろん、HTMLやCSSなど地球の言語かそれは?という位だっただろう。

 

そんなわけでいわゆるIT選挙とは、我々若者の仕事になった。

 

私も当時はHP作成は外注するなど、ITには同じ位無知だった。だが、その後IT起業を志すようになり、独学で勉強を始め、多くの業界の友人・知人が出来る中で、その元総理秘書官に対して感じた同じ感覚をこの業界で体感するようになった。

 

とりあえず小沢一郎は嫌い、よくわからないけど家入さんならなんかやってくれそう。

TPPってなに?日本はもっとイスラエルと仲良くすべき。アメリカがイラクに攻め込んだのって、石油のためだよね?

 

などなど

 

実際IT分野に関してはもの凄く詳しかったり、学歴もあって、実績もあるのに政治に関しては小学生レベルの意見を出ないような話しをこれまで何度となく耳にしてきた。

 

(実際、上記の話し一つ一つの表面的な理屈は正しかったり、正解のようなものがないことが多い。ただ、根本的に判断が感情論だったり、基礎知識が欠けていることが多いという印象だという意味である。)

 

もっと言えば、コードはそらんじていても、衆院参院の議員数を暗記している人間は何人いるだるか?

 

それが政治には非常に詳しくても、Facebookすら知らないベテラン秘書とIT業界では名が通っていても、衆院参院の違いすらよくわかっていないIT起業家と自分の中で非常に重なるものがあった。

 

私はここでそんな両者を比較して批判するつもりなど毛頭ない。むしろ逆である。

 

70を過ぎたベテラン秘書がこれからプログラムを学ぶのは大変である。しかし、まだ若い10 〜30代のこれからを担うIT業界の若者が政治を勉強するのは不可能ではない。

 

ましてや、この先の世界は若者が担っている。その時代はITが当たり前にある時代で、更に言えば、今の政治の世界には起業するようなスピリットのある人材こそ必要だと私は考えている。

 

そんな時代に向けて、今のIT人達にもっと政治に興味を持ってもらいたい。願わくば彼らの政治知識が増え、より活発な議論を呼び起こしたい。そんな思いから本ブログを立ち上げることにした。

 

私もまだまだ勉強中であり、愚かな発言もしてしまうかもしれないが、その辺は読者と共に成長していければ幸いである。

 

また、本ブログでは著書の実名を公表しない。

それは著者がシャイなのもあるが、誰が書いたかではなく、何が書かれているかで内容を評価してもらいたいと考えているからである。